毎月1回CEGA主催アクティビティを開催しておりますが、
出来るだけ生徒さん個人では企画や実行が難しいアクティビティを
考えております。
そして今回はマザーテレサの教会が運営する孤児院訪問を企画しました。
この孤児院はセブ市内のダウンタウンエリアの中でも非常に低所得層の
人たちが暮らす、PASILというエリアにあります。
留学生活中はまず立ち入ることのない地域であり、ドラッグや
売春が蔓延していて、昼間はそうでもないですが、夜は治安が良くないエリアです。
なぜこんなところに孤児院がと思いますが、これはマザーテレサの理念で、
最も貧しい人たちの間に入って活動をする、出来ることをするという
考えの為のようです。
私ももう15年くらい前になりますが、マザーテレザの活動の本場、インドの
カルカッタで2週間程いくつかの施設で活動していましたが、
たしかにいずれも貧しいエリアにありました。
CEGAからはノート、鉛筆やお菓子など、孤児たちに有用な品物を用意し、
孤児たちと一緒に食べるランチボックスを人数分用意しました。
ここセブの子供が喜ぶランチといえば、やはりジョリービーランチスタイルの
チキンのから揚げ、甘いミートソースパスタ、ライス、フルーツです。
数台のタクシーで近くまで移動し、そこから歩いて孤児院へ。生活臭一杯
(漁港がすぐそばにあり魚の匂いが充満しています)の路地を、住民たちの
珍しそうなものを見るようなアツい視線を浴びながら歩き、
到着するとそこではシスターが出迎えてくれました。
子供たちも出てきてくれ、お腹がすいたと早速ランチタイム。
3~4歳くらいの子供がほとんどで、チキンにがっついてます。
スタッフに話を聞いてみると、どうやら両親がいないというほんとうの意味での
孤児というのは少なく、実際は両親もしくは母親がいるけど、まともに育てられる
状態ではないため、一時的にこの孤児院が預かって、しばらくしたら親の元に返すそうです。
例えば親が路上生活者やドラッグ常習者、売春婦、もしくは精神障害をかかえていたり、
何かの事情でお金を稼げないなど、子供をまともに育てられる状況でない
親と施設のシスターが面談をし、基本1年だけという契約で預かることにしているそうです。
なるほど、親が自立できるまで、せめて子供には十分な食事に健全な生活環境という
ことでやっておられるのですね。
そういう意味では我々が訪問して食事や生活品の提供をしたり、子供にもみくちゃに
されながら一緒に遊ぶという今回の訪問は、それなりに意味があるのかなと思いました。
1歳くらいのまだオムツの幼児もいて、かわいい子供たちに囲まれての滞在となりました。
帰りはフィッシュマーケットに立ち寄り、庶民の味方、ジプニーで宿舎に戻りました。
セブと日本の決定的な違い、それは貧富の差、生活レベルの差です。
日本のお金持ちよりはるかにリッチな人もいれば、超底辺で生きる人たちも大勢います。
そういった人々が混在し、混沌としながらも機能している街ここセブ。
日々の留学生活だけではセブの一部しか垣間見れないので、生徒さんにもいろいろ感じ取って
もらえるアクティビティとなったかと思います。
最近はボランティア、スタディツアー的な企画が立て続いたので、
次回はもう少しレジャー的な企画をしていきたいと思いますので、
期待していてください!