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2015.05.17

CEGAアクティビティ開催!

CEGAのイベント

週末は久しぶりにCEGAのアクティビティを開催しました。

これまではアイランドホッピングなど、セブならではのレジャー的
アクティビティが多かったのですが、講師たちとミーティングを
重ねた結果、今回はセブの老人ホームを訪問するという、社会見学的な
プログラムとなりました。

フィリピンにも老人ホームってあるんだ、というのが素朴な疑問
だと思いますが、あることにはあります。が、ほとんどないといったほうが正確です。

フィリピンの特徴的な生活文化として、親兄弟などの身近な親族から、
近い親戚遠い親戚まで、同じエリアで生活するという生活スタイルが一般的です。
その為、誰かの子供が生まれたら親はもちろんその他誰かが面倒を見る
のが普通で、また高齢になったり病気やケガで誰かの介護が必要になったときは、
やはり近くの誰かが世話をするのが自然な形となっています。

こちらの人に、日本では介護が必要になったら老人ホームに移って
余生を過ごすケースが増えてきていると言うと、それはひどすぎる
という意見が圧倒的です。このようにこの国では困ってる人がいたら、
国には頼れないので身近な誰かが助けるという文化が根付いています。

おそらく数十年前の日本も、このように大家族での助け合い精神の生活スタイルが
一般的だったのだと思いますが、時代が変わり、より社会が合理化したわけですね。

で、今回訪問した老人ホームですが、入所基準が厳しく、基本非常に貧しい、
そして世話をしてもらえる身寄りがないという条件の方々が生活されています。
フィリピンは日本のような手厚い社会保障がないので、国からの援助はなく、
この老人ホームはどこかの財団?(お金持ち)が自腹で設立し、寄付によって運営されています。

第二次世界大戦前からあるこの施設は、古いながらも3,000坪以上はあろうかという広大な敷地に
伝統的な建築物の中、入居者わずか44名という贅沢な空間でした。
医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専門スタッフも常駐しています。
寄付だけで賄われているというで、もっとぎりぎりの生活レベルを想像して
いたので、逆にこの余裕に驚かされてしまいました。

入居されているおじいさんおばあさん達との交流の場をもった後、
CEGAからの寄付物品(軟膏、ビタミン剤、粉ミルク等)を手渡し、
CEGAにて用意した弁当を食べ、施設スタッフにて見学案内をしていただきました。

帰路にはMilk Stationという地元の牛や水牛からとれたミルクやアイスクリームが
食べられるお店に立ち寄りました。

道中、車のタイヤがパンクするというアクシデントが発生し、工具を積んでなかったので
山中で途方にくれていたら、近くの集落の人々が次々と集まってくれ、
工具を探して持って来てくれたり、タイヤ交換までかわりにやってくれました。
お礼を言う間もなく何事もなかったかのように立ち去っていく彼らの後ろ姿を見て、
困っている人がいたら当たり前のように助け合う感覚

が根付いているこの国が
また好きになってしまいました。

多くのことを感じ、社会勉強になった一日となりました。
また定期的にCEGA主催の様々なアクティビティを計画してゆきますね!