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2017.02.11

東南アジアで働くことのメリット、デメリット

留学お役立ち情報

セブで英語の語学留学をされるみなさんは、英語力を身に着けて、その英語を何かに役立てたいからわざわざセブまで来られていると思います。
その目的は「海外旅行で英語が話せればもっと便利だし何より楽しい!」、
「東京オリンピックで来日外国人にボランティアしたい」、
また大学生であれば、「英語力があることをアピールできれば就職に有利」、
「英語の使用頻度の多い外資系などの会社で働きたい」等、様々だと思います。
そして「いきなり海外で働きたい!」というのも、最近は選択肢の一つになってきました。

今回、セブで唯一オフィスを構える日本の人材紹介会社、リラコーエンさんがCEGAにて「東南アジア海外就職セミナー」を開催してくれましたので、一度「海外就職」というものを考察していきたいと思います。

海外で仕事をするという選択肢

近年、海外・グローバルというキーワードが、IT/インターネットと並んで、日本に大きな変化を促してきています。
楽天やユニクロが、外国人採用を積極化していたり、社内公用語を英語にする等のニュースも目立ちます。
そうした中で、転職や就職においても「海外で働きたい、英語を仕事で活かせる仕事に就きたい!」という若い方が増えている印象があります。
セブに英語の語学留学に来られる方なら、なおさら将来の仕事に関しての海外志向は強いはずです。

あるビジネス雑誌の調査によりますと、海外勤務の可能性がある転職先を「積極的に選ぶ」人は26%で年々上昇。
また、「できれば避ける」「絶対に避ける」と回答した人の合計は23%で、逆にこちらは年々減少しています。
このことからも、「海外で働く」ことに抵抗がなくなってきている、また、むしろ積極的に手をあげるというのが近年の日本人ビジネスマンの傾向となってきています。

海外での採用形態は!?

では実際海外で働く為の採用はどのようなパターンがあるのでしょうか?

① 日本本社採用 →        駐在員としての海外勤務 ② 現地の日系企業での採用 →   現地採用 ③ 現地のローカル企業での採用 → 現地採用 ④ 現地の外資企業での採用 →   現地採用

海外駐在員

まず①の日本から駐在員として外国に派遣されるケースです。かつては海外で働く日本人というのはこのケースがほとんどでした。
セブにも日本人駐在員は時々見かけますが、大体3年くらい駐在して日本に戻されるというパターンが多いようです。
給与面では非常に優遇されており、日本にいたときと同じ給与にさらに海外赴任手当なども付加され、現地の住まいは高級コンドミニアムに運転手付きの本人専用車、お手伝いさん付きなど、まさにいたれりつくせりのようです。
ただこれは東南アジア諸国での駐在の場合で、アメリカなどの先進国での駐在の場合そこまで会社が出す余裕があるのかは微妙かと思います。

条件面では申し分ありませんが、日本の本社に採用されないといけないので、海外勤務の多そうな会社や、駐在員募集している会社に狙いをつけて就職活動する必要があります。
また、就職できても必ずしも海外駐在員になれるとは限らず、仮に抜擢されても数年行ったらまた日本に戻るケースが多いようなので、ロングタームで海外で働きたい方には微妙かもしれません。

日系企業に現地採用

②のパターンは①と同様、日本の企業からの採用ですが、現地法人の日系企業です。
なので法律や労働基準などは現地国のものが順守されます。
給与や社会保障面も基本現地ベースになるので、その国の物価に合わせた形になり、セブなど東南アジアの場合は、同じ日系企業でも①と比べると条件は悪くなってしまいます。
ただそれでも現地のローカルスタッフと比べるとはるかに高い給与ではあります。
また、日本でもらっていた給料より目減りはしますが、物価に準じた給料なので生活水準がそこまで落ちるかといえばそうでもないかもしれません。

メリットは駐在員のような期間限定の滞在ではないので、気のすむまで現地で働けます。
「その国のその場所が非常に気に入ったから気のすむまでそこに住みたい」という方は非常に合っているでしょう。
また、海外に拠点を構える日系企業は、よほどの大手でもない限り、現地拠点を小さな規模からスタートさせます。
なので、一人に任せられる裁量が非常に大きく、日本では何年もかけて昇進しないとなかなかできないようなビッグな仕事やマネージメントをいきなりやらせてもらえる傾向にあるようです。
現地で手腕を発揮して本社に認めてもらえれば、日本の本社採用に転換という例もなくはないようですし、現地拠点の立ち上げやマネージメント経験後、日本に戻ってその経験を生かせる企業に狙いをつけて再就職活動するというのもできそうです。

現地のローカル企業採用

②の日系企業現地法人と、給与等条件面では大きく変わりません。
ボスが日本人の場合もあれば現地ローカルの人の場合がありますが、日本人でないと出来ない仕事以外は、東南アジアの場合、ローカルの人と同じ給料になってしまいますから、働く動機はあまりないかと思います。
先進国の場合はその国の給与水準となるので逆に魅力となります。

また、日本人がボスの場合、②の日系企業現地法人よりさらに現地に根付いて事業をしているわけですから、「将来自分もこの国で会社を立ち上げたい」という方は勉強になることが多いと思います。

現地の外資企業採用

日系企業は仮に仕事の貢献度が同じでも、駐在員と現地採用では待遇面で大きな開きが出てしまいますが、外資系企業は「仕事内容」と「成果」で評価されるので、キャリアや待遇アップの道が日系企業よりは開けていると考えられます。ただ相当な英語力が求められます。

(CEGAの寮にての海外就職セミナーです)

海外で就職するといっても上記のように採用先によってそれぞれ一長一短があります。
どういったアプローチが良いかはその人の海外で働く目的によって異なるので一概にはいえませんが、
「日本以外で働く」という選択肢があるということを知っておくだけでも、将来の人生選択の引き出しを増やせるでしょう。

英語を学ぶ際も同様のことが言えますが、大切なのは「目的を明確にすること」です。
「英語を学ぶ目的」と、「それを使って何をしたいのか」を、明確にし、将来のビジョンをクリアにしていきましょう。
その先に「海外で働く」というビジョンがあるとしたら、参考になれば幸いです!