前回ご紹介した英語力0からスタートした現地大学生クスミの留学体験談、英語勉強法をご紹介しましたが、今回は英語の4つのスキル、スピーキング、リーディング、ライティング、リスニングのそれぞれ私が行った具体的な勉強方法のご紹介。今回はスピーキング力を伸ばす方法をご紹介します。現在留学中の方や英語学習に励んでいて何故か伸び悩んでいる方々、そんな人向けに私、クスミの英語勉強法を詳しくご紹介します。
スピーキング力を伸ばす方法
私の4つのスキルの中で一番高いのが、今から紹介するスピーキング能力。理由は語学学校時代に机で全く勉強しないで外に出てフィリピン人たちと話しまくっていたからだと思います。スピーキングは日本人の方は一番苦手な分野で一番伸び悩む(特に発音)かと思います。たしかにスピーキングは喋らない限り上達しませんが、力を伸ばすにはいくつかの方法があります。そして方法次第ではスピーキング力を伸ばすのはとても簡単です。
スピーキング力を伸ばす2つのポインがこちらです。
・単語力
・会話力
単語力。これはスピーキングの中で一番大切で、これが無いとまず会話というものができません。仮に中学英語の単語を知っていても、中学英語だけでの単語力では大学では笑われますし、ビジネスではバカにされるでしょう。常にどのレベルになっても大切になるのが単語力で、常に勉強していかなければいけないのが単語です。
英語初心者向けの方へ
初心者向けの単語の勉強法ですが、正直中学で習う単語をある程度覚えていると、日常会話と言うのは全く問題なくできます。日常会話で使う単語は限られており、だいたい中学までで使う単語、およそ1,200個ほどを知っていたら日常会話は問題ないです。
気になる勉強法は人それぞれやり方が違うと思いますが、私の場合は1日に大体12,3個の単語を覚えました(3カ月で1,200単語)。私はノートを2つ用意して、1つは単語をひたすら書くだけのノート(雑紙でも可)。もう1つは一般的に言うコンパクトな単語帳です。
単語帳の例
表)単語 / 意味
裏)文章
単語帳の表には単語とその意味、裏にはその単語を使った簡単な会話で使えそうな文を書きます。これは暇な時に1日1回くらい見れば十分です。この方法は私のように効率が悪い人に効果的かと思いますが、この方法のメリットは、単語を単語で覚えるのではなくてセンテンス(文章)で覚える事ができます。
ノート(雑紙)の例
次のノート(雑紙)にはひたすら単語を書いて書いて書きまくります。自分は要領が悪いので10回くらいは書いていました。そしてポイントは、書くときにその単語をイメージしながら、(時々その単語をグーグルで画像検査してイメージを膨らませるのがかなり効果的です)口でブツブツ言いながら書いていきます。
もちろんこの書いている時のスペルミスは絶対NGです。書きまくる理由は頭にその単語のスペルをたたき込むのと、イメージしながら口でブツブツ言うので、まさに頭にその単語の意味を頭に叩き込むことが可能です。
もしリンゴというモノが分からない時は”リンゴ”とググってリンゴの画像を見てリンゴのイメージを沸かせるのがかなり効果的です。この、画像を見て単語を覚えていくのはかなり効果的で、名詞以外の動詞でも同様にします。例えば、Go(行く)という単語であれば”Go”と画像検索しGoのイメージを膨らませてノートに書きまくる。ブツブツ言いながら。この方法はかなり面倒くさいですが単語を単語として覚えるのではなく、単語をイメージとして覚えられるので簡単に忘れることはありませんし、会話の時に頭から出てきやすいのです。
英語上級者者向けの方へ
次に上級者向けですがノートや単語帳は使いません。英語を英語で体に覚えさせる方法が重要です。例えば医療系の大学に行っている学生は難しい医療単語をいちいち日本語検索している時間はありません。というのも日本語の意味も分からないのに日本語の意味を検索しても意味がない。英語の意味を英語で検索していくことが大切になるのです。
自分も大学で訳の分からない単語とかが本で出てきた時は、英英辞典を使って検索します。(自分の場合はiPhoneの辞書機能)自分は日本語でも理解をしておきたいので日本語で意味を検索しますがそれは英英辞書で調べてからプラスアルファで検索しています。
1-2会話力
前回のブログでもご紹介しましたがスピーキング力というのは会話力ということ。この会話力を伸ばしていくのには単語力もそうですが英語を話さない限りスピーキングは伸びません。ただ、この英語で会話をするという事、日本語では簡単ですが英語になると難しく、頑張って会話をしているのに力が伸びない。私もこれにかなり悩みました。しかし、色々と冷静に考えてみるとスピーキング力(会話力)を伸ばす方法は簡単でした。
1つが人を選ぶということ。というのもやはり会話というのは相性が悪い人と会話するのは正直難しい。ガンダムのことが好きで好きでたまらなくていつもガンダムのことしか喋らない人が、ガンダムがとっても嫌いで嫌いな人と喋ったらどうでしょう?おそらく会話になりません。会話の内容もかなり薄くなってしまいます。
私自身スピーキングができるようになってきたころ、面白い現象がありました。この人とは英語が話せるけどあの人とは英語が上手く喋れない。これは分析していくとおそらく単純に相性の問題があるのです。まずは相性がいい人。趣味でもなんでの良いのです。何か恋愛のおススメみたいになってしまいましたが、話していて楽しい人(英語が喋れる人ならなおさらGood!)と会話をしまくっていれば自然と会話力がつき、自然とスピーキングの能力が上がると思います。
2つ目に自分がしていたことは、真似をすること。これは英語ができる人限定の真似をすることです。英語は日本語と違い文の作り方、表現の仕方が全く違います。これは映画からも実践できますが、その相手がどんな英語の言い回しをするのか、発音するのか、ジェスチャーをするのかを観察してマネるのもスピーキング力を上げるのには効果的です。
例えば、何かやめてほしいときに大体の人は “Stop it !!” (やめて!!)と言うでしょう。しかし、別の人は “Cut it off !!” (やめて!!)というかもしれません。2つは同じ意味ですが言葉は違います。このように英語にもその人独特の言い回しがあったりするので色んな人の英語を聞いてそれをコピーする、いい意味で盗む。という事がスピーキング力を伸ばすもう一つのカギです。
プラスアルファーで、英語というのは1つではなくアメリカ英語、イギリス英語、他にもたくさんあります。私はアメリカ英語は映画も大体理解することができるようになってきましたがイギリス英語は全然理解できません。ハングオーバー(アメリカのコメディー映画)は理解できるけどハリーポッター(イギリス英語)はあんまり理解できません。これは確実に発音、言い回しが全く違うのです。標準語の人が広島弁を理解できないのと同じ現象です。
なのでいろんな人と喋る事(相性はちょっと多重様ですが)、そして色んな人の英語の言い回しや発音をコピーすることがスピーキング力を伸ばす近道です。
まとめ
日本人のかたがおそらく一番苦労しているスピーキング。しかし冷静に考えてみると自分たちがどのように日本語を習得してきたかの経歴を考えると、意外と能力を伸ばす方法は簡単に見つけることができます。ただ喋りまくる事だけではクオリティの高いスピーキング力を伸ばすのが難しいのが正直な現状です。
しかし、会話というものは楽しんですることが一番ですし、人間、楽しいことはすぐに身に着くものです。色々とおススメ勉強法を紹介しましたが、まずは楽しみながら英語を勉強していきましょう!!
次回はリスニング力の伸ばし方についてお送りします。