リオ・オリンピック、セブでの盛り上がりは！？

日本ではニュースで連日賑わいを見せているリオ・オリンピック。
今回は予想以上のメダル獲得数で、さらにフィーバーしている様子で、この勢いで４年後の東京オリンピックにうまくつながりそうですね。

セブでの盛り上がりはというと、、、

世界最大のスポーツ祭典ということで、当然どの国も熱い注目が集まっているはずだろうと思っていましたが、ここセブで周囲にオリンピックの話題をふってみると、
「え？何それ？？」
「ああそういえばあったね」
「I don’t care」」
と、にべもない反応ばかり、、、

そうだったのか！オリンピックってどこでも注目されているわけじゃないんだ！
ということに気づかされます。

なぜこの国で盛り上がらない？

そこで学校の先生になぜオリンピックが注目されないのか聞いてみました。
するとシンプルな答えが。

「セブ・フィリピンはスポーツ自体があまり盛んじゃないから」

たしかにこの国の小学校や高校は、スポーツに力を入れている一部の私立校以外は、授業の後のいわゆる部活というものがありません。基本、授業が終われば家にそのまま帰ります。普通にみんな帰宅部なんですね。
親は放課後にスポーツやらせる暇(？）があったら、家に家庭教師など呼んでみっちり勉強させたいそうです。スポーツはこちらでは「Hobby」つまり趣味、道楽のカテゴリーに入るみたいですね。

なるほどスポーツという物のとらえ方がそもそも違うわけですね！
日本はスポーツは身体の鍛錬のみならず、達成感を得る喜びや協調しあうことなど、精神面の鍛錬にも重きを置いてますが、ここでは娯楽レベルだったわけですね、、、
道理でオリンピックメダリストが出てこないはずです。

フィリピン人メダリストは？

しかし、今回のリオ大会では明るいニュースがありました。
重量挙げ女子５３キロ級で、フィリピン代表のヒディリン・ディアスさんという方が銀メダルを獲得されたのです！！

過去のオリンピックでフィリピン代表メダリストは９名いたそうですが、ここ２０年はメダルゼロという寒い状況が続いてました。 その為、今回の銀メダル獲得はオリンピックに無関心な地元メディアも大きく報じたようで、今後関心度の風向きが上向いてくるかもしれません。

ちなみにフィリピンの銀メダル獲得者には規定された法律にのっとり、国から賞金５００万ペソ（１１００万円くらい）と家一戸が贈られるそうです。

この勢いに乗ってセブにももっとスポーツしやすいインフラが整ってほしいです。
ほとんどの小学高校では、例えば100メートル走をしようにも、100メートル走り切れるサイズのグラウンドが学校になく、あるのはバスケットコートサイズ程度の校庭という実情です。

（ちなみにフィリピン初のメダリストはテオフィロ・イルデフォンソという平泳ぎの選手で１９２８年のアムステルダムオリンピックと１９３２年のロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得しています。この選手は第二次世界大戦に日本軍の捕虜として収容所で亡くなったそうです）

幸いCEGAの近くにはセブで唯一といえるオリンピックサイズの総合競技場がありますので、そちらで存分に汗かいてくださいね！